シラバスから



医系の人間学 1A

授業各回のリアクションペーパーや課題、パフォーマンス等(65%)と、期末レポート(35%)に基づいて、「医系の人間学」企画・運営グループの教員全員と授業担当教員とで、間主観的な総合評価を行う。本科目では(一発型の)本試験も再試験も行われない。学習の姿勢や資質・適性等に(点数化されないような)問題があるとの所見が寄せられた場合には、「医系の人間学」企画・運営グループの中で慎重な協議が行われ、その結果が評価に反映される。
授業の2/3未満しか出席しなかった場合(リアクションペーパーが提出されなかったときには欠席とみなされる)、期限までに期末レポートを提出しなかった場合、提出物に盗用・剽窃が認められた場合は、成績評価作業の対象からはずれ、単位は認められない。不正行為は決して行わないこと。

「リアクションペーパーの書き方」をGULMSにアップロードしてあるので、各自ダウンロードして活用してほしい。

教員の目のつけ所は主には以下の5点である。
1)授業内容の要点・教員が伝えたいと考えたことの核心を的確にとらえ(理解し)、まとめている
2)授業から得た疑問や問題意識が明確に示されている
3)自身の考えが、妥当で説得力のある論拠とともに明確に示されている
4)(意見交換する時間があれば)そこから学んだことを(自分や相手の見方を相対化しながら)振り返っている
5)疑問や問題意識に即して自分自身で問い・知・考えを深めようと学習・探究している(ただしネット等からのコピペやパッチワークではない)

リアクションペーパーと期末レポートの採点ポイントのうち主だったもの

を具体的に例示すると、以下の通りである。
[高得点要素]: ユニークな視点で書かれている 観察力・洞察力に富んでいる 横断的・綜合的・建設的・探究的に書かれている 問題を的確に浮き彫りにしている 批判的(自説の源・限界に自覚的)である うけ売りでない 他の異なる立場を顧慮している 反論を予想しこれに応答するかたちで書かれている
[低得点要素]: 視角がかなり狭い 抽象的・図式的にしか考えていない 綺麗事で片付けている 叙述の展開に論理性が不足し飛躍・迷走している 大きな誤解をしている 独断的な言いっ放しである 授業やトピックから逸れたことが書かれている 記述が短いか内容が薄く乏しい 検索エンジン等で目につき入手が容易な資料に飛びつき(よく吟味することなく)うのみにしている 先に答えありきの(取って付けたような、見せかけの)問いを立てている 自分の頭で考えていない 引用や要約紹介の比重が大きい 尻切れで終わっている  日本語表現・文法が乱れている