群馬大医哲ウェブサイト
フィードバック
・ 2020〜2022年度の「医系の人間学」では、企画・運営グループ教員一同は、より良質な授業を提供することを主柱と考えて、注力いたしました。個々のリアクション・ペーパーに赤ペンを入れてコメントを返すことを欠かすことのできない枢要な要素、教育プログラムの主柱とは考えませんでした。
・ リアクションペーパーに対する文書によるコメントだけがフィードバックであるとも考えませんでした。クリニカル・シアターやエチュードの最中に同級生と意見交換を行い、俳優や教員からコメントを受けることもまた非常に重要なフィードバックであり、その点、授業はフィードバックの山でした。同じく、ドキュメンタリーやドラマを用いた授業において必ず行われたグループ討論もまた、学生同士で相互に振り返り合うことのできる貴重な機会になっていたと考え、そのように科目を組み立てました。
・ 1〜3年生を通して、春の段階でリアクションペーパーの書き方に関するリーフレットを配布しました。
・ 前期の授業期間中に1〜3年のリアペ2回分に対してフィードバックを行いました。この際、教員のマンパワー上の制約から、個々のリアクション・ペーパーすべてに赤ペンを入れてフィードバックすることはできませんでした。その回のすべてのリアクション・ペーパーを通読した上で、特筆すべき記述を拾い上げてこれにコメントをつけて、GULMSにアップして共有することにしました。
・ 2022年度後期開講とともに、パラグラフ・ライティングを意識づけ強化する新しい書式を導入することで、よりまとまりのあるリアクションペーパーを書く一助となるように配慮しました。
・ 各回のリアクションペーパーの評価は分担して独立に行われ、その結果が一覧表にあげられ揃うのは、教務システムへの成績評価入力締切の5〜7日前でした(この期間を利用して、別の教員が低評価の提出物を再評価することにしていました)。期末レポートに関しては、なるたけ時間をかけて丁寧に作成していただきたい(それが高評価につながると考えられる)との思いから、やはり提出締切を可能な限り遅くにしていました。
このような事情で、半期を通して全般的に成績がかんばしくない履修者をなるたけ早い段階で同定し、アラートを発するといった仕組みをくみ上げ作動させることはできませんでした。