2023年度 医の倫理学 評価方法



2022年度までの評価方法・基準については こちら   

2023年度のシラバス は こちら 

(年度途中で変更されることがあり、学内の方は更新作業が容易なGULMSを適時チェックしてください)



【変更点】

2022年度までと2023年度からの主な変更点は以下の通りです。

1. 評価項目から、リアクションペーパーと授業ノートを外します。両者とも提出段階で学籍番号と氏名が明らかになるからです。2023年度からの評価対象は、教科書理解度試験、夏レポートと、ケーススタディ試験です。いずれもコードネームで提出していただきます(コードネームについては下記参照ください。)
2. 教科書理解度試験の実施時期を11月から7月末へと早めます。成績不良の履修学生に、(学年末を待たずに)前期再試験週(8月下旬)に教科書理解度試験再試験を受験していただけるようにするための措置です。
3. ケーススタディ試験の実施時期を1月半ばから12月最終授業日へと早めます。採点作業にかけることができる時間をしっかり確保するためです。
4. 夏(課題小説読解)レポートを提出していただく際に、これまではWORD形式のファイルをGULMSに提出いただいてきましたが、表紙にコードネームを記載したA4サイズの原稿を印刷しホチキス止めしたものを提出ボックスに投函いただくかたちに改めます。学籍番号・氏名の明記を避けることで、採点する際に恣意的に教員が点数を操作するのではないかとの無用な懸念を払拭するのが狙いです。

【変わらない点】
1. 評価基準に変更はありません。詳細はシラバスに記載しています。「評価基準がわからない、曖昧である、主観的だ」という学生に限ってシラバスを読んでいない傾向にあります。ご注意ください。当科目のシラバス以上に明瞭かつ具体的に評価基準が示されている他科目(人文・社会科学系)のシラバスが(本学・他大学を問わず)あるようでしたらぜひお教えください。参考にして改善に努めます。
2. 教科書理解度試験およびケーススタディ試験を受ける際には、学籍番号・氏名ではなく各自自作のコードネーム(任意の3桁数字と単語の組み合わせ)を答案に記載していただきます。全履修学生分の学籍番号・氏名とコードネームとの対応表は封筒に入れて厳封し、学生代表が未開封のまま保管し、コードネームによる試験結果の公表後に教員に提出する仕組みです。この方式を採るようになって十数年になります。「授業中に発言をして教員に目をつけられると、試験の採点で恣意的に悪い点がつけられる」という根も葉もない作り話が学生間に広がったことがきっかけです。個人情報抜き・コードネームで受験していただくことで、このような操作が陰で行われようがないのだということをお示しするのが目的で始められ、今日に至っています。(これに倣い2023年度からは夏レポートもコードネームで提出いただきます。)
3. 教科書理解度試験の答案の返却は、これまで同様、いたしません。十数年前に答案を返却したところ、それを元に安直な(教員から見るとまことにレベルの低い粗悪な)試験対策プリントが作られ、出回ったことがあったからです。パターン・短文暗記型の学習は卒業後臨床現場では役に立ちませんし、この科目の試験には通用しません。このような粗悪な試験対策プリントを安易に利用してしまう学生が出てくると害が大きくなるため、試験対策プリント作成につながりにくいよう、答案の返却はしていないのです。
  そのかわり、低得点の学生には決められた時間内、教室内での自身の答案の閲覧を許可しています。ただし条件があります。それは教科書を参照しながら、同じ問題の答案を作成し、自分の実際の答案と見比べることです。自身の答案が低評価になった理由を自ら見出していただきやすくなることを期待してのことです。
4. 学年末の再試験(総合問題)の実施要領に関しては、変更ありません。再々試験を行わない点についても、従来と同じです。

【評価を上げたいと思う履修学生が各自でできること】
以下のことは、単に成績評価を上げることにつながるだけでなく、思考能力や、対話の能力、文章力を上げることにつながることも期待されます。これらの力はこれから先、生涯にわたってみなさんを支えてくれることになるはずです。
・ シラバスで評価基準を熟読する(この教科限定のローカルな基準ではありません)
・ 母語運用能力をみがく
・ レポート・小論文の書き方に関する成書を活用する(書店と図書館を積極的に利用する)
・ 「学びのリテラシー(1)」「医系の国語表現」に積極的に取り組む
・ 指定教科書をなるたけ早い段階で読み通し、気づいたことを余白に書き込む
・ 授業時間中の意見交換に積極的に参加し、気づいたことをメモする

【学習支援】
・ 授業中の発言に気をつけろと先輩から言われている → こちら
・ 母語運用能力の不足を感じているが、どうしたらいいかわからない → こちら